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超個人的な音楽系ブログ

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「bathroom」でユアネスを知った人を沼に落とす曲→「凪」

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つかみどころのないメロディーに夏の夜空みたいな音、愁いを帯びた歌声。じわじわと人気を上げてきているユアネスの1st EP「Shift」(2018年11月21日発売)に収録されている1曲を紹介。

 

同年3月に発売されたアルバムに収録された「bathroom」のMVで彼らに興味を持ったが、今回の曲でまさに「沼にはまった」と実感。

 

 

 

 

 

なんか新しい

 


ユアネス「凩」Official Music Video

 

  まずは普通に1曲聴いていただきたい。普通にいい曲だしいつも通り声と演奏がベストマッチで耳が気持ちいい。ちょっと意味深な歌詞が心に引っかかる。

 

 

 ここでいつもなら歌詞の意味を考えていこうと思うところだが、今回はこの曲のストーリーが別に公開されている。

 


ユアネス 「変化に気づかない」 Official Music Video

 

一般的に売れている曲って聴く側の人生を入れ込む引き出しが用意されていることが多いが、今回は前もって物語を用意されている点がめちゃくちゃ新しい試みだなと思った。

 

「凪」だけ聴けば自由な想像もいれつつ自分の事として聴けるし、「変化に気づかない」を知っていればその関係性や曲の世界観にさらに入り込めて魅力が増す。

 

「変化に気づかない」の方は1分45秒の間物語だけで曲にはなっていないため、初見の人は最後まで見る気も起きないかもしれない。

 

でもユアネスの曲の世界観が好きだったり、「凪」の世界観を理解したいと思う人にとってはとても嬉しいもの。

 

 

「変化に気づかない」と「凪」

 

今回の曲は「元恋人同士」がテーマかと思われる。「変化に気づかない」の最後に女性が何かを言いたげに息を吸い込むシーンが入っているが、そこで映像は終わっていてとても意味深に感じた。

 

しかし直後に「凪」のMVを再生したとき、鳥肌が立つくらい「うわーーー!」と思った。本当に「うわーーー!」としか表現のしようがないくらいの感情。

 

 

「凪」はおそらく「変化に気づかない」に出てくる女性の心の声である。「変化に気づかない」の最後のシーンが「凪」の最初のシーンに繋がっていて、お互いに影響し合っているせいでまるで小さな映画を見ているような気分になる。

 

 

映画とかドラマのクライマックスでめちゃくちゃタイミングよく物語に沿った主題歌が流れて感動を促すあの感じがたったの5分くらいで味わえちゃう。控えめに言って最高。

 

 

 

パワーワード

 

1曲の中で特に印象的なフレーズがあると曲の魅力が何倍にも膨れ上がる。私にとっての「凪」のパワーワードは「寄り道がてらに 救ってよ」

 

その前に「お願い 誰か誰か わかってよ」があることで、もう切なくて苦しくて自暴自棄になって誰でもいいから慰めてほしいという気持を感じてしまう。

 

これ以外は割と静かに冷静に語っていて、それがこのワンフレーズをより引き立てている。

 

 

これはコレサワの「いたいいたい」を聴いたときの感情と似ていて、「凪」の物語に出てくる人が何年も経ってまだ相手のことを忘れられずにいたとしたら「いたいいたい」になっていくのかなとも思う。

 

 

 

www.otoch.net

 

 

 

 

深読みしていく

 

歌詞に違和感を感じる原因として、曲全体を通して「変化に気づかない」に出てくる女性からの物語のように感じるのにサビだけは男性側の物語に思えるという点がある。

 

ずっと相手のことを「あなた」と表現していたのにサビになると「君」と表現しているせいだと思うが、これに意図があるのだろうか。

 

もし意図があってそれがこの通りだとしたら作詞がテクニシャンすぎて引く。最強。

 

 

自分の相手に対する気持ちと、相手の自分に対する気持ちって同時に分かることなんて不可能だと思うんです。それがこの曲の中では可能になっているとしたらかなり良くないですか?なんか両者の視点からの物語が順番に書かれている恋愛小説を読んでいるような気分。

 

むしろ意図的であってほしい。

 

 

まとめ

 

まずは「凪」を聴いて、それから「変化に気づかない」を見て、それからまた「凪」を聴いてください。そしたらもうそこは底なし沼です。ユアネスから離れられなくなります。

 

 

ユアネス / Shift 【CD】